クリスマスシーズンを迎え、花屋さんの店頭でチェッカベリーを見かけることが多くなりました。冬に赤い実を付けるかわいらしい鉢です。夏には白い花を咲かせます。
専ら観賞用として販売されていますが、学名は Gaultheria procumbens。ウインターグリーンの原料ハーブです。
エッセンシャルオイルにはサリチル酸メチルという成分(消炎作用や鎮痛作用のある成分で湿布の匂いがする)が95%以上含まれています。葉を揉むと少しだけですが、スーっとした湿布の香りがします。
傷つけられたり、病虫害に侵されると、身を守るために、一気に病害抵抗性を高めてサリチル酸メチルを生産するからです。
つまり、病虫害に脅かされない平穏時には、サリチル酸メチルは葉の中には存在せず、サリチル酸グルコシド(配糖体)として水に溶けやすい状態で存在しています。
ですから、ウインターグリーンは、葉をお湯に半日から1日浸してサリチル酸メチルができてから水蒸気蒸留を行い、エッセンシャルオイルを抽出します。
エッセンシャルオイルは産地によって若干成分が異なります。見た目は淡い黄色からピンク色のものまであります。
ピンク色の正体はオイゲノールという成分(クローブに多く含まれる成分で歯医者さんの匂いがする)がわずかに含まれるためです。
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